メンヘラちゃんのお世話係。

「はぁ、、、いつになったらやめてくれる？」

「、、、やめない」

「、、、じゃ、帰るぞ」

諦めたのか瀬良君は私を軽々しくお姫様抱っこして歩き出した。

「、、、ねぇ、、、私重いから降ろして」

「うるさい、ちょっと黙ってて？」

瀬良君のきつめな口調には逆らえない。

、、、実は、元カレがきつめ口調だった。

別れた理由は「私が好みじゃないから」。

そう言って振られた後に、、、彼の好きなタイプ―メンヘラを演じているうちに本物のメンヘラになってしまった。

だから、、、どうしても、、、この口調には逆らえない、、、。

今でもそうやって元カレのことを思いだすなんて最低なんだろうけど、、、またフラれると思うとメンヘラでいなきゃ、、、って思っちゃう。