俺様同期の溺愛が誰にも止められない
高杉先生が診察をする間、付き添っていた男性は待合室へと出てもらうことにした。

「心配なんですが、一緒にいてはいけませんか？」
「これから検査もありますので、少々お待ち下さい」
「しかし・・・」
患者から離れたくない様子の男性は不満そうだ。

「なるべく早くお呼びしますので」

この時点で私は少しだけ違和感を感じていた。
そしてその予感は的中する。

「じゃあ俺、ちょっと出て来ていいですか？」
「えっ、ここは救急外来ですので、どなたか付き添いの方にいていただきたいのですが？」

さっきまで側を離れたくないと言っていたのにどうもおかしいい。
まるで何か隠しているような・・・

「すぐに戻りますから」
「いえ、困ります」

それでも出て行こうとする男性を止めるために、私は行く手を遮った。
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