俺様同期の溺愛が誰にも止められない
ライバル登場
「うわ、暑いっ」
勤務を終え病院を出た瞬間、夏の熱気に足が止まった。
夕方6時過ぎとはいえまだ空は明るいし、周囲には人通りもある。
こんな場所で立ち止まれば通行の邪魔になるとはわかりながらも、私は都会の夏空を見上げた。
いかにも夏らしい青空に、ぽかりと浮かんだ雲。
近くには高層ビルもあり広く見渡せる景色ではないが、私が子供の頃から見ていた夏の空と変わりはない。
7月後半に入り子供達の夏休みも始まっている時期だから暑くても当たり前とは思いながらも、私の心がこの空のように晴れることがない。
ププッ。
ん?
病院の通用口から出て大通りの前で呆然としていた私の前に車が一台停まった。
「何してるんだ?」
それは、毎朝毎晩耳にする声。
私が一番聞きたい声のはずなのに・・・
「碧、どうした?」
反応の止まってしまった私に、素晴の声がかかった。
勤務を終え病院を出た瞬間、夏の熱気に足が止まった。
夕方6時過ぎとはいえまだ空は明るいし、周囲には人通りもある。
こんな場所で立ち止まれば通行の邪魔になるとはわかりながらも、私は都会の夏空を見上げた。
いかにも夏らしい青空に、ぽかりと浮かんだ雲。
近くには高層ビルもあり広く見渡せる景色ではないが、私が子供の頃から見ていた夏の空と変わりはない。
7月後半に入り子供達の夏休みも始まっている時期だから暑くても当たり前とは思いながらも、私の心がこの空のように晴れることがない。
ププッ。
ん?
病院の通用口から出て大通りの前で呆然としていた私の前に車が一台停まった。
「何してるんだ?」
それは、毎朝毎晩耳にする声。
私が一番聞きたい声のはずなのに・・・
「碧、どうした?」
反応の止まってしまった私に、素晴の声がかかった。