俺様同期の溺愛が誰にも止められない
週明け月曜日。
たまたま土日の連休が取れた私は、出勤するとすぐに高杉先生から声をかけられた。

「碧先生、今日は当直?」
「ええ、そうです」

日勤からの当直をしてまた日勤という勤務はハードだけれど、土日の連休をとったからには仕方がないと諦めている。
後はせめて急患がなく落ち着いていることを祈るだけで・・・

「みんな聞いてくれ、今日から勤務する鈴木先生だ」
「鈴木円です。よろしくお願いします」

部長に連れられて入ってきた長身の女性。
見た感じ身長165センチはありそうで肩を超える黒髪を一つにまとめたスタイルは優紀にとても似ている。
優紀との違いを探すなら、ぱっちりとした目元と穏やかそうな表情。
アメリカ帰りの才女って聞いたからどんな人が来るんだろうとドキドキしていたけれど、優しそうな人でホッとした。
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