俺様同期の溺愛が誰にも止められない
「鈴木です、よろしくよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」

早速挨拶に来てくれた鈴木先生は私や優紀と同い年だということがわかり、お互いに名前で呼びましょうという話になった。

「ところで、円先生は影井のお友達なんでしょ?」
「ええ、素晴とは母親同士が友人で、家も近かったので小さいころから一緒に遊んだんです」
「じゃあ幼馴染?」
「ええ」

私が聞きたいことを聞いてくれる優紀に感謝しながら、私はその様子を見ていた。
周囲に「よろしくお願いします」と頭を下げ、スッタッフみんなに対して明るく話しかける円先生は、医者というよりもいいところのお嬢さんのイメージ。
一言で言えばパッと華のある人で、地味で目立たない私とは全く違う人種に見えた。
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