俺様同期の溺愛が誰にも止められない
「初めまして、影井素晴です」
「碧の母です。遠いところをようこそいらっしゃいました」
実家のリビングで向かい合い挨拶をする母さんと素晴を、私が見ている。
それって奇妙な気分だ。
「後で診療所を見せていただいてもいいですか?」
「ええ」
自宅の敷地に隣接する診療所は父さんが建てたもの。
昔は島内にいくつかの病院があったらしいけれど、私達が越してきたときには無医村の状態で父さんが診療所を建てて開院した。
「ずっと使っていないから建物も傷んでいるんじゃないの?」
素晴が歩いて床でも抜けたらと思うと少し怖いな。
「大丈夫よ。3年前、県にドクターヘリが導入されてからは時々搬送の要請があるらしくて、その時には隣の空き地にヘリが下りるの。ヘリを待つ間や乗って来たドクターが初期治療の時には診療所を使うから、綺麗にしてあるわ」
「へー」
知らなかった。
「碧の母です。遠いところをようこそいらっしゃいました」
実家のリビングで向かい合い挨拶をする母さんと素晴を、私が見ている。
それって奇妙な気分だ。
「後で診療所を見せていただいてもいいですか?」
「ええ」
自宅の敷地に隣接する診療所は父さんが建てたもの。
昔は島内にいくつかの病院があったらしいけれど、私達が越してきたときには無医村の状態で父さんが診療所を建てて開院した。
「ずっと使っていないから建物も傷んでいるんじゃないの?」
素晴が歩いて床でも抜けたらと思うと少し怖いな。
「大丈夫よ。3年前、県にドクターヘリが導入されてからは時々搬送の要請があるらしくて、その時には隣の空き地にヘリが下りるの。ヘリを待つ間や乗って来たドクターが初期治療の時には診療所を使うから、綺麗にしてあるわ」
「へー」
知らなかった。