俺様同期の溺愛が誰にも止められない
素晴は頭がよくて優秀な人だと思っていた。
しかし二人で診療所に勤めるようになって、その思いは尊敬に近いものに変わった。
勤務が始まり、まず素晴が手掛けたのは診療所の公立化。
今まで私設の病院だったものを県が管轄する公立診療所として、素晴も私も県職員として派遣の形にした。
そうすることで私達が休暇をとる時には本土の病院からの応援がお願いできるし、今まで以上に予算もついて検査機器の購入にも困らなくなった。
それと合わせて、来年度からは県立病院の医師が派遣してもらえることになり、もし私や素晴がいなくなっても診療所の存続は心配なくなった。
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