俺様同期の溺愛が誰にも止められない
コーヒーをテーブルに置きゆったりとしたソファーにちょこんと座って、私は影井と向かい合った。

「影井、あなた一体何者なの?」

学生時代からお金に不自由しているようには見えなかったけれど、さすがにこのマンションか凄すぎる。

「普通だよ。俺は親父が医者ってだけで、お前だってその気になれば住めるぞ」
「いやいや」

影井が言うと当たり前のことのように聞こえるけれど、普通の医者はこんな所には住めない。
たとえうちの父さんが生きていても、こんなに凄いマンションには住めなかったと思う。
もちろん私もこんなに凄いマンションに住めるような医者にはなれないだろう。
そして、影井がどこかの御曹司だってこともわかった。
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