俺様同期の溺愛が誰にも止められない
「だからね、影井の部屋に泊まったなんてバレたら色々とうるさいから」
「そんなの気にすることはないだろう」
「もう、人ごとだと思って」
「言いたい奴には言わせておけ」
「そんなあ・・・」

かれこれ20分ほど、この会話が堂々巡りをしている。
元々、彼女の研修医が終わって一人前に医者になったら告白をするつもりだった。
今まできついことを言ったことを謝って、ずっと好きでしたと言うつもりでいた。
ちょうどそのタイミングで飯島先生の転勤や結婚の話が出てきてチャンスを逃し今日になってしまった訳だが、水野に対する気持ちを隠すつもりは無い。
俺は水野碧が好きなんだ。
< 40 / 198 >

この作品をシェア

pagetop