俺様同期の溺愛が誰にも止められない
6月、梅雨真っただ中の週末。
その日は久しぶりの同期会だった。
今までも年に数回行っていた同期での飲み会だけれど、今回は優紀がみんなを集めてくれたらしい。
きっと落ち込んでいる私のために励まそうとしてくれているのだと思う。
そして、同期会ならば当然影井も登場する。
実際今朝だって「今日は2人とも飲み会だから夕飯はいらないな」なんて嬉しそうに言っていた。
今まで同期として飲み会に参加した事はあっても同居するようになってから一緒に出かけるのは初めてで、以前よりも距離が近くなっている分その変化を周囲に気づかれるのではないかと私はドキドキしている。
「碧、ここよ」
午後7時少し前に指定された創作イタリアンのお店に到着すると、定時で順調に仕事を切り上げた優紀が先に来ていた。
「ごめんお待たせ、最後の最後に救急に呼ばれてしまって」
せめて今日は定時に上がろうと思っていたのに、結局ズルズルと残ることになった。
本当に、自分の要領の悪さには呆れてしまう。
「それがまた先生らしくもあるけれどね」
「え?」
聞き覚えのある声。
でもここにいるはずのない人で・・・
「こんばんは」
「こ、こんばんは」
なぜか現れたのは高杉先生だった。
その日は久しぶりの同期会だった。
今までも年に数回行っていた同期での飲み会だけれど、今回は優紀がみんなを集めてくれたらしい。
きっと落ち込んでいる私のために励まそうとしてくれているのだと思う。
そして、同期会ならば当然影井も登場する。
実際今朝だって「今日は2人とも飲み会だから夕飯はいらないな」なんて嬉しそうに言っていた。
今まで同期として飲み会に参加した事はあっても同居するようになってから一緒に出かけるのは初めてで、以前よりも距離が近くなっている分その変化を周囲に気づかれるのではないかと私はドキドキしている。
「碧、ここよ」
午後7時少し前に指定された創作イタリアンのお店に到着すると、定時で順調に仕事を切り上げた優紀が先に来ていた。
「ごめんお待たせ、最後の最後に救急に呼ばれてしまって」
せめて今日は定時に上がろうと思っていたのに、結局ズルズルと残ることになった。
本当に、自分の要領の悪さには呆れてしまう。
「それがまた先生らしくもあるけれどね」
「え?」
聞き覚えのある声。
でもここにいるはずのない人で・・・
「こんばんは」
「こ、こんばんは」
なぜか現れたのは高杉先生だった。