俺様同期の溺愛が誰にも止められない
「君は彼と付き合っているの？」
「え？違いますよ」

いきなり聞かれブルブルと頭を振るけれど、世間一般ではそう見えるのよねと納得してしまっている自分がいる。
やはり、軽率な行動だったのかもしれないな。

「そんな顔しないで。２人とも自立したいい大人なんだから、決して悪いことではないと思うよ。ただ、」
「ただ？」

その先が気になって高杉先生の顔を見た。

「君が彼をどう思って、彼が君をどう思っているのかってことははっきりしておいた方がいい。いつまでも誤魔化していいことではないと思うからね」
「はあ、そんなものでしょうか」

周りからどう見えるのかはわからないが私達は純粋に同居人だ。
お互いの利害関係が一致して一緒にいるってだけで・・・

「こんなに人見知りの碧先生が、誰とでも簡単に一緒に暮らそうとするとは思えないけれど？」
「それは影井が強引に」

そう、こっちの弱みに付け込むようにして決めてしまった。
私はそれに乗っただけ。

「それでも了承したのは碧先生自身でしょ？それは、相手が彼だったからだと思うけれど？」
「それは・・・」

そうなのだろうか？
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