俺様同期の溺愛が誰にも止められない
ピコン。
こんな夜更けにメッセージの受信。
一体誰だよと思って見ると、送り主は同期で友人の岡田優紀だ。

「随分派手に碧を連れ出したわね。あの後の同期会は2人の話題でもちきりだったわ。病院でもしばらく騒がれそうだけれど、大丈夫なの?」
「大丈夫だ。碧には俺が付いている」

碧の一番の親友だからこそ心配してくれたのだろうし、その気持ちはありがたいと思う。
しかし、もうごまかすつもりは無い。
俺は碧のことを彼女として扱うつもりだし、これからは陰からではなく清楚堂々と守っていくつもりだ。

「ご馳走様」
笑顔マークのスタンプとともに送られてきた返信。

そんな嫌味にさえ今の俺は笑っていられた。
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