BitterなフリしてほんとはSweet【完】
「帰らないでもらえますか…?」
ジャケットは彼女には大きくて、萌え袖になってるのも相まってなんかいい…
ああ、そんな上目遣いやめてくれ。
こんなの頷くしかないじゃないか。
そして呆気なく首を縦に振ってしまう。
「!やった〜!」
熱は嘘なのかと疑いたくなるくらい、突如元気になり飛び跳ね、とびきりの笑顔を見せる。
落ち着け。これが俺じゃなくてもきっとこうなってたんだ。
彼女は誰にでも無防備で、無邪気でこういう態度を取るだろう。男とか女とか関係ない。
天然の小悪魔なんだから。
「お邪魔します。」
とりあえず一瞬だけ。
…じゃないと、キツイ。色々と。