BitterなフリしてほんとはSweet【完】










「そんな嬉しい?コーヒークッキー」



頬杖をついて見つめてくる。



「嬉しいに決まってんだろ。」



気緩めたらにやけてしまうくらい嬉しい。




昨日もらったクッキーの余韻から抜け出せない。



昼休み、同じ部署の唯一の同期荒木美里(あらきみさと)に強引に誘われ会社近くのレストランでランチ中。


なんかガラス張りですごいオシャレなところに連れてこられた。




「本当は超絶甘党なのに、カッコつけちゃって。」



「うるせえよ。」



好きな子の前では誰でもカッコよくいたいだろ。



そんな男心くらいわかってくれ。

< 33 / 56 >

この作品をシェア

pagetop