BitterなフリしてほんとはSweet【完】
「今だって、そんな特大パフェ食べちゃって」
平日の昼限定特大パフェらしい。
向かいに座る荒木の顔が見えなくなるくらいでかい。
「お前にはカッコつける意味ねえからな。」
「てか、そろそろ告れば?」
話したいことって何かと思えば、俺の恋バナかよ…
荒木は唯一、俺が針間さんのことが好きだって知ってる人。
「簡単にいいやがって…」
黒くて長い髪をかきあげて、無駄に長い足を組んで、偉そうな態度。
仕事はできる超キャリアウーマン。
「本当女々しいわね!男なら強引に抱き寄せてキスくらいしなさいよ!」
フォークを持ちながら、俺を指す。
「………っ」
蘇る記憶に、勝手に顔が赤く染まる。
「え…?何その反応…。まさかキスしたの!?」
図星の言葉にあからさまに目が泳いでしまう。
この女、声が大きいっ
レストラン中に響いてるじゃねえか。