BitterなフリしてほんとはSweet【完】
針間あさひside
見てしまった…。
お昼休みに、瀧課長と荒木さんがオフィス街一オシャレなレストランでランチをしているところを。
テラス席に座っていた2人をたまたま見つけてしまった。
瀧課長が嬉しそうな顔でパフェを食べてた。
私には甘いのもはあまり好きじゃないって言ってたのに。
しかも、すごい近づいて話してた…。
2人ともすごく楽しそうだった。
実は付き合ってるとか…?
瀧課長の顔、真っ赤だったなぁ。
…何話してたんだろう。
気になって仕方ない。
午後に入ってから、頭の中を支配するのはそのことばかり。
「針間さん。」
「た、瀧課長っ」
いつも通り、スーツを清潔に着こなして、凛としている瀧課長。
こんな時に…。なんか普通に接することができない。
「昨日頼んだ資料って出来てる?」
「…あ、はい。…すぐ持っていきます。」
忘れてた…
出来たらいつもすぐ出すのに、あのことばかり頭について離れなくて。