BitterなフリしてほんとはSweet【完】
瀧時人side
無事展示会は終わり、気がつけばお昼時
意を決して針間さんをランチへ誘い、いい感じのレストランへ入ることができた。
入社して初めて、彼女と2人きりで外回りをすることなんてなかった。
「ん〜」
さっきから何かメニューを見て悩んでいる様子の針間さん。
…朝からどこか様子がおかしいように見えたけど、相変わらず表情豊かでよかった
「何か悩んでるのか?」
「あっ、いや…、デザートどうしようかなって」
恥ずかしそうに俯く彼女に思わず笑みが溢れる。
まだランチも終わってないのにもうデザートで悩んでるなんて、可愛すぎるのもほどほどにしてほしい
「どれとどれで悩んでる?」
「ティラミスといちごパフェで悩んでます…」
「じゃあ俺がティラミス頼むから、半分こしよう」
俺は両方とも大好きだし。甘いものはなんだって食べれる。