BitterなフリしてほんとはSweet【完】
たまらなくなって緩みきった表情を隠すために、両手を顔へ持っていく
「…瀧、課長?」
「可愛すぎ…」
全部が俺の心の真ん中撃ち抜いてくる。
今も、ずっと。
「ええ!?突然何を言うんですか」
その戸惑う声も、全てが可愛くてたまらない。
「俺の彼女になってくれますか?」
「はいっ!」
とびっきりの笑顔は俺だけのものにしたい。
finーーー
「あの、聞きたいことが一つあって…」
「なに?」
「私が熱を出したあの日、瀧課長私にキスしましたか…?」
「っ、」
「あ、すみません!夢ですよね!忘れてください!」
「夢じゃない。可愛くてたまらなくてキスした…」
「っ、…瀧課長って意外と甘いっ」
BitterなフリしてほんとはSweetーー