犬猿の仲の彼の専属メイドになりました。
でもここまで険悪ではなかった。
少なくとも昔は私にも遥くんにもまだ可愛げがあった。
『はじめまして。わたしは菱川凜よ。よろしく』
『・・・よろしく』
初めて会ったのは私が8歳で遥くんが6歳の時。
学年は1個違いだが、私は5月生まれで遥くんは3月産まれなので1年のほとんどは2歳差で過ごすことになる。
『わぁ、遥は女の子みたいにかわいいね』
人見知りが治らない遥くんの照れた顔が可愛くてついそう言ってしまった。
『ケンカうってる?』
それが間違いだった。
あとから聞いた話だが、遥くんは自分の名前が女の子みたいだというのがコンプレックスだったようだ。
私は初対面にしてその地雷を踏み抜いてしまった。
わざわざ遥"くん"と呼ぶのはそのことがきっかけだ。
あれ以来何かと遥くんがちょっかいをかけてくる。
少なくとも昔は私にも遥くんにもまだ可愛げがあった。
『はじめまして。わたしは菱川凜よ。よろしく』
『・・・よろしく』
初めて会ったのは私が8歳で遥くんが6歳の時。
学年は1個違いだが、私は5月生まれで遥くんは3月産まれなので1年のほとんどは2歳差で過ごすことになる。
『わぁ、遥は女の子みたいにかわいいね』
人見知りが治らない遥くんの照れた顔が可愛くてついそう言ってしまった。
『ケンカうってる?』
それが間違いだった。
あとから聞いた話だが、遥くんは自分の名前が女の子みたいだというのがコンプレックスだったようだ。
私は初対面にしてその地雷を踏み抜いてしまった。
わざわざ遥"くん"と呼ぶのはそのことがきっかけだ。
あれ以来何かと遥くんがちょっかいをかけてくる。