氷の華とチョコレート
「これ美味い! コレも、これも!」
「本当だぁ、美味しいよ、料理頑張ったんだね? 美羽」
パクパクと一生懸命に作った料理を食べてくれてゴキゲンになった暁陽と、たくさん褒めてくれる菜摘。
良かった、頑張って作った甲斐があったかな? 二人にはいつも助けられているから、こんなお礼じゃ足りないくらいだけど。喜んでもらえて嬉しい。
「今回のお礼に、真間さんの分とは別に、暁陽と菜摘の分も作ってたんだ、食べてもらえて良かった」
「ふふ……、こっちは、ささやかに節約パーティ予定だったから助かっちゃった」
「今回は、ケーキと俺が作る簡単タラコイカキムチ海苔パスタだったんだよ」
「和風だ? 暁陽のタラコイカキムチ海苔パスタ美味しいよね」
「そうか? 仕方ねぇから、今度美羽にも作ってやるよ?」
「やった! 嬉しい」
お酒とご馳走で、暁陽も大分ご機嫌になってくれたみたいだ。
「それにしても、残念だったね、真間さんとの初めてのクリスマスだったのに」