氷の華とチョコレート
気が付くと、朝だった…―――
カーテンの隙間から、白く強い光。朝? と言うか、昼に近いような気がする。頭の奥が少し痛くて、身体が重い気がする。
そして、暖かい……。
「……」
私の部屋のベッドの上、隣には、真間さんが私をふんわりと抱きしめたまま、寝息をたてている。
色素の薄い髪の色、きれいな寝顔に、つい、見とれてしまう。
「……」
私の、彼なんだよね?
何ヶ月も付き合っているのに、まだ自覚がなかった。
けれど……、昨日、真間さんとひとつになれた。途中からの記憶がないけれど、でも、記憶が途絶えるまでのことが頭の中で次々とフラッシュバックされて、自分の顔がどんどん熱くなる。
「……っ」
うわぁ~……、このままどこかへ消えてしまいたい。恥ずかしくて、ギュッと目をつぶって、頭までかぶるように布団の中にもぐった。
不意に、私を抱きしめていた腕に力が入る。
えっ?
もぐった身体ごと引き寄せられて、気付いたら、真間さんの胸の中。
「ま、真間さん?」