双子アイドルは俺様暴走族!
「あぁ、そうだ」
そう答えた時、丁度家のメイドが新しい服を持ってきたので、汚れたトップスを脱いだ。
「服なんてすぐに買えばいいのに。ショッピングモールが待ち合わせでしょ?」

「そう思ったけど、予定を変更した」
「変更? 相手の女が待っているのに?」
「あいつはもうやめた。もっと面白い女を見つけたんだ」

「面白い女?」
圭が小首を傾げて俺を見てくる。
俺は新しい服を身につけてから、ズボンのポケットからスマホを取り出した。

「松井カヤ」
俺はソフトクリーム女の事を思い出し、登録ページを圭に見せた。

「へぇ……。それが晴の次の遊び相手?」
「そういうこと」
「ってことは、美人なんだ?」

「いや。どちらかというと可愛い系だな。華奢で色白、色素の薄い茶色い目に、ストレードロングの艶のある髪」
松井カヤの外見を思い出して圭に説明しながら、俺はソファに座り目の前のテーブルに足を投げ出した。
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