双子アイドルは俺様暴走族!
このか弱い女の子を、後ろから羽交い絞めにして襲うような超ド変態だったなんて!!
そう思い、あたしはショックで言葉を失う。

「カヤちゃん、なにか激しく勘違いをしているようだけれど、俺はカヤちゃんを助けに来たんだからね?」
「あたしを助けに……?」

圭の苦しい言い訳に、あたしはズルズルとお尻を這わせて後ずさりする。
油断させておいって一気に丸飲みしてやろうって魂胆かしら?
「カヤちゃん、さっきの晴の言葉で傷ついてるんじゃないかなって思って追いかけて来たんだけど、見たら屋上のフェンスに両手をかけてたから……」

そう言われ、あたしはやっと圭が変態ではないのだと思いなおした。
「心配してくれたの?」

「当たり前でしょ?」
「そっか……ありがとう」
「こちらこそ、ありがとう」
「え?」
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