双子アイドルは俺様暴走族!
会場
数時間後。
会場についたあたしは唖然としてその建物を見上げた。
見上げていると首がゴキッと折れてしまいそうなくらい、大きな建物だ。
【ツインズ】はこんな中でコンサートをするんだ……。
改めて2人の人気を知り、胸糞が悪くなる。
「行くわよ、丸本ジィジ」
あたしは丸本ジィジを引き連れて会場へと足を踏み入れようとする。
しかし、丸本ジィジは入り口の一歩手前で立ち止まった。
「どうしたのジィジ?」
「わたくしがお手伝いできるのはここまででございます。カヤ様のお荷物は先にホテルへ運んで置きますので、どうぞお先にお進みください」
「へ?」
「後はカヤ様1人で……。頑張ってください」
そう言い、深く頭を下げる丸本ジィジ。
「ジィジ……」
なんだか旅立ちの瞬間みたいでウルウルしてしまうあたし。
そんな涙をグッと押し込めてあたしは力強く頷いた。
「わかった、行ってくる」
「いってらっしゃいませ」
丸本ジィジの言葉を背中に聞きながら、あたしは会場へと足を踏み入れたのだった。
会場についたあたしは唖然としてその建物を見上げた。
見上げていると首がゴキッと折れてしまいそうなくらい、大きな建物だ。
【ツインズ】はこんな中でコンサートをするんだ……。
改めて2人の人気を知り、胸糞が悪くなる。
「行くわよ、丸本ジィジ」
あたしは丸本ジィジを引き連れて会場へと足を踏み入れようとする。
しかし、丸本ジィジは入り口の一歩手前で立ち止まった。
「どうしたのジィジ?」
「わたくしがお手伝いできるのはここまででございます。カヤ様のお荷物は先にホテルへ運んで置きますので、どうぞお先にお進みください」
「へ?」
「後はカヤ様1人で……。頑張ってください」
そう言い、深く頭を下げる丸本ジィジ。
「ジィジ……」
なんだか旅立ちの瞬間みたいでウルウルしてしまうあたし。
そんな涙をグッと押し込めてあたしは力強く頷いた。
「わかった、行ってくる」
「いってらっしゃいませ」
丸本ジィジの言葉を背中に聞きながら、あたしは会場へと足を踏み入れたのだった。