双子アイドルは俺様暴走族!
☆☆☆
会場に入って真っ先に目に留まったのは広いロビーだった。
ピカピカに磨き上げられたタイルが蛍光灯の光を反射して眩しい。
「えっと……関係者ってどこに行けばいいんだろう?」
コンサート開始は午後から。
今はまだ午前中だから、さすがにファンの子らしき人は見当たらない。
あたしはテケテケと滑ってこけそうなロビーを歩き、会場のスタッフらしいスーツを着た男の人に声をかけた。
「あの、すみません」
後ろから声をかけると、その男性は少し驚いたように目を見開いて振り向いた。
うわっ。
イケメンだった!!
不意打ちのイケメン攻撃に、あたしは自分の鼻をグッと抑える。
朝から吐血してきたし、今日はもうこれ以上出血するワケにはいかない。
「俺に、何か用事?」
スーツのイケメンは少し困った顔をしてそう言ってきた。
「はい。あたし【ツインズ】の付き人の松井といいます。あの、【ツインズ】の2人は今どこに?」
そう聞くと、イケメンスーツ君は「あぁ、付き人さんか。【ツインズ】さんから
聞いていますよ。案内します、どうぞ」と、にこやかになった。
会場に入って真っ先に目に留まったのは広いロビーだった。
ピカピカに磨き上げられたタイルが蛍光灯の光を反射して眩しい。
「えっと……関係者ってどこに行けばいいんだろう?」
コンサート開始は午後から。
今はまだ午前中だから、さすがにファンの子らしき人は見当たらない。
あたしはテケテケと滑ってこけそうなロビーを歩き、会場のスタッフらしいスーツを着た男の人に声をかけた。
「あの、すみません」
後ろから声をかけると、その男性は少し驚いたように目を見開いて振り向いた。
うわっ。
イケメンだった!!
不意打ちのイケメン攻撃に、あたしは自分の鼻をグッと抑える。
朝から吐血してきたし、今日はもうこれ以上出血するワケにはいかない。
「俺に、何か用事?」
スーツのイケメンは少し困った顔をしてそう言ってきた。
「はい。あたし【ツインズ】の付き人の松井といいます。あの、【ツインズ】の2人は今どこに?」
そう聞くと、イケメンスーツ君は「あぁ、付き人さんか。【ツインズ】さんから
聞いていますよ。案内します、どうぞ」と、にこやかになった。