双子アイドルは俺様暴走族!
☆☆☆

小さな階段を下りてきた2人は通路ですぐに衣装を脱ぐ。
突然現れた裸にあたしは思わず悲鳴をあげてしまった。
「なにしてんだ、早く衣装もってこいよ」

晴がニヤニヤしながらそう言う。
「わ、わかっているわよ!」
真っ赤になっているであろう顔を隠しながら、あたしはそそくさと衣装を取りに急ぐ。
コンサートの時はノンビリ隠れて着替えなんてしている時間はない。

だから通路で着替えてしまうのだ。
あたしは晴と圭の衣装を両手に抱えて戻ってくる。
「ありがとう、カヤちゃん」
上半身裸で微笑む圭。

2人ともほどよく筋肉のついた体に汗を滲ませている。
思わず釘づけになってしまいそうになり、あたしは慌てて視線をそらした。

「さっきから思ってたんだけど、カヤってさぁ」
晴が着替えながら口を開く。
「な、なによ?」

「彼氏いるくせに、処女だろ」
はぁぁ!?
< 149 / 340 >

この作品をシェア

pagetop