双子アイドルは俺様暴走族!
鼻血
コンサートの残り1時間もあっという間に終わってしまった。
観客からの黄色い悲鳴。
アンコールの声が聞こえた時、あ、もう終わるんだ。と、理解した。
「おつかれー松井ちゃん! 後片付けは慣れた連中で済ませるから、松井ちゃんは【ツインズ】の楽屋で待機してて?」
「え? あたしも最後まで手伝いますよ!」
「いいからいいから。【ツインズ】の付き人はちょっと特別だから楽屋で待機。わかった?」
スタッフの言葉は理解できるようでできなくて、あたしは首をかしげる。
でもまぁ、楽屋で待機があたしの仕事ならそうするしかない。
まだ慌ただしく動きまわるスタッフたちを横に、あたしはその場から離れることにした。
裏方の部から外の通路へと出ると、その涼しさにホッと息が漏れる。
それほどまで、あそこは熱気がたまっていたのだと初めて知った。
「えっと、【ツインズ】の控室はぁ……」
ぶつぶつと呟きながら廊下を奥へと進んでいく。
そういえばユズちゃんから楽屋の写真くらいとってきてっていわれたんだっけ。
自分は呑気に夏休みを満喫しているくせに、よくそんな事を頼めたよね。
そう思っていると、後ろからポンッ肩を叩かれ、あたしは振り向いた。
「北見君!」
観客からの黄色い悲鳴。
アンコールの声が聞こえた時、あ、もう終わるんだ。と、理解した。
「おつかれー松井ちゃん! 後片付けは慣れた連中で済ませるから、松井ちゃんは【ツインズ】の楽屋で待機してて?」
「え? あたしも最後まで手伝いますよ!」
「いいからいいから。【ツインズ】の付き人はちょっと特別だから楽屋で待機。わかった?」
スタッフの言葉は理解できるようでできなくて、あたしは首をかしげる。
でもまぁ、楽屋で待機があたしの仕事ならそうするしかない。
まだ慌ただしく動きまわるスタッフたちを横に、あたしはその場から離れることにした。
裏方の部から外の通路へと出ると、その涼しさにホッと息が漏れる。
それほどまで、あそこは熱気がたまっていたのだと初めて知った。
「えっと、【ツインズ】の控室はぁ……」
ぶつぶつと呟きながら廊下を奥へと進んでいく。
そういえばユズちゃんから楽屋の写真くらいとってきてっていわれたんだっけ。
自分は呑気に夏休みを満喫しているくせに、よくそんな事を頼めたよね。
そう思っていると、後ろからポンッ肩を叩かれ、あたしは振り向いた。
「北見君!」