双子アイドルは俺様暴走族!
☆☆☆
昨日の会場に到着すると、カヤも含めてスタッフたちは全員集合していた。
「コンサートの流れは昨日とだいたい同じ、変更点だけもう一度確認しておいてね」
背の高い女性スタッフがそう言って俺にコンサートのスケジュール表を手渡して来る。
この女は昔から俺に気があるようで、こうやって近づいてくるときわざと手に触れてきたりする。
俺も暇なときに何度か相手をしてやったりしたから、最近では余計に調子に乗っているようだ。
女は俺の肩をなれなれしく叩き「今日も頑張ってね」と、言ってきた。
一瞬その手を跳ね除けてやろうかと思ったが、コンサート開始前でスタッフ気を動転させてはいけないと思い、俺はグッと感情を抑え込んだ。
そんな中、視界の端にカヤがうつった。
ジッとこちらを見つめながら、少し頬を膨らませているのがわかる。
俺は女性スタッフからスッと体を離し、近くにあったベンチに座った。
「今日、北見は出ないの?」
横に座ってきた圭がスケジュール表を見てそう言った。
「あぁ。出る予定だったけれど北見は下ろさせた。代わりにデビュー前の2人組みが出る」
「へ? 晴が北見を下ろさせたの? なんで?」
昨日の会場に到着すると、カヤも含めてスタッフたちは全員集合していた。
「コンサートの流れは昨日とだいたい同じ、変更点だけもう一度確認しておいてね」
背の高い女性スタッフがそう言って俺にコンサートのスケジュール表を手渡して来る。
この女は昔から俺に気があるようで、こうやって近づいてくるときわざと手に触れてきたりする。
俺も暇なときに何度か相手をしてやったりしたから、最近では余計に調子に乗っているようだ。
女は俺の肩をなれなれしく叩き「今日も頑張ってね」と、言ってきた。
一瞬その手を跳ね除けてやろうかと思ったが、コンサート開始前でスタッフ気を動転させてはいけないと思い、俺はグッと感情を抑え込んだ。
そんな中、視界の端にカヤがうつった。
ジッとこちらを見つめながら、少し頬を膨らませているのがわかる。
俺は女性スタッフからスッと体を離し、近くにあったベンチに座った。
「今日、北見は出ないの?」
横に座ってきた圭がスケジュール表を見てそう言った。
「あぁ。出る予定だったけれど北見は下ろさせた。代わりにデビュー前の2人組みが出る」
「へ? 晴が北見を下ろさせたの? なんで?」