双子アイドルは俺様暴走族!
☆☆☆

お腹がいっぱいになるくらいクッキーを食べたあたしは満足して紅茶を飲んだ。
あ、紅茶はさっき丸本ジィジが出してくれたの。
「ふぅーおいしかった!!」

自分のお腹をさすって思わず笑顔になる。
「そのクッキーは10枚5千円の品だ。つまり1枚500円」
晴がボソッとそう言った。
え……!?

このクッキーってそんなに高いの!?
あたしは自分の周りに散らかった子袋たちを見つめる。
一体何枚食べちゃったんだろう?

お腹がパンパンになり、ゲップが出るくらい食べてしまったことは確実だ。
「ど、どうしよう!? 出そうか!?」
あたしは慌てて自分の口に指を突っ込む。
オエッと嗚咽した所で「やめろバカ」と、晴が冷静に突っ込みを入れた。

良かった。
止められなかったら本当にリバースする所だった。
ホッとしていると、ふとハジメがいないことに気がついた。
あたしはキョロキョロと周囲を見回し首をかしげる。
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