双子アイドルは俺様暴走族!

「桜美……」
ついさっきの晴の言葉を思い出す。
『いいか、カヤ。あいつは桜美の一味だ。冗談じゃないんだぞ?』
「まさか……ねぇ……」

だけど、晴の口調は真剣だった。
とても冗談とは思えない。
でも……。

「ハジメがこんな危険な連中の仲間とか、ありえないし」
あたしはそう呟き、ハハッと乾いた笑い声を上げる。
ハジメのことはよく知っている。
あたしが、一番よく知っているんだから……。
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