双子アイドルは俺様暴走族！

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ハジメとのデートの待ち合わせは、前と同じオープンカフェだった。
けれど今日は少し雲行きが怪しくて、あたしは店内でハジメの到着を待つことにした。

前と同じコーヒーを注文し、忘れ物がないかチェックし、鏡を取り出して髪型もチェックする。
よし、完璧だ。
お世辞にも可愛いとは言えないけれど、まぁあたしならこんなものだろう。

すでに自分の外見に諦めているあたしはそう思って鏡を閉じた。
そして数分後、カランカランとお店の扉が開く音がしてハジメが入って来た。
「カヤ、久しぶり」
「ひ、久しぶり！」

ハジメは鼻の頭に絆創膏を貼っていたけれど、腫れは引いていて安心した。
「最近会えなくてゴメンな」
「う、ううん。あたしこそ……なんか、あんなことになっちゃってゴメンね」

モジモジしながら謝ると、ハジメはいつものように優しい笑顔を浮かべた。
「大丈夫だよ、別にカヤが悪いワケじゃないんだから」
「……ありがとうハジメ」