双子アイドルは俺様暴走族!
バカ女‐晴side‐
俺のスマホにカヤから電話が入ったのは、仕事の打ち合わせ中の事だった。
マナーモードにし忘れていた俺はその音にチッと舌打ちをする。
「あ、いいですよ。打ち合わせはもうこれで終わりですから」
スタッフの1人が気を利かせてそう言う。
「あぁ。悪いな」
俺は軽く頭を下げて礼を言うと、すぐに会議室を出た。
新曲が決まり、ゲスト出演する番組も増え、最近【ツインズ】の活動が忙しくなっていた。
ニュースで時折見る桜美の立てこもりについては気になっていたが、カヤに連絡をいれるような暇はなかったのだ。
あのバカ女、ハジメとかいう男とちゃんと別れたんだろうな?
少し不安が募り始めていた頃だったんだ。
「もしもし、どうした?」
俺は楽屋に戻ってから電話にでた。
《もしもし、黒猫か》
くぐもった男の声。
一瞬して俺の体に戦慄が走る。
「誰だ……お前」
マナーモードにし忘れていた俺はその音にチッと舌打ちをする。
「あ、いいですよ。打ち合わせはもうこれで終わりですから」
スタッフの1人が気を利かせてそう言う。
「あぁ。悪いな」
俺は軽く頭を下げて礼を言うと、すぐに会議室を出た。
新曲が決まり、ゲスト出演する番組も増え、最近【ツインズ】の活動が忙しくなっていた。
ニュースで時折見る桜美の立てこもりについては気になっていたが、カヤに連絡をいれるような暇はなかったのだ。
あのバカ女、ハジメとかいう男とちゃんと別れたんだろうな?
少し不安が募り始めていた頃だったんだ。
「もしもし、どうした?」
俺は楽屋に戻ってから電話にでた。
《もしもし、黒猫か》
くぐもった男の声。
一瞬して俺の体に戦慄が走る。
「誰だ……お前」