双子アイドルは俺様暴走族!
「カヤにふんした桜美だ」
俺がそう返事をすると、圭は一瞬にして真剣な表情になった。
「カヤちゃん桜美に……?」

「あぁ。今のところは安全そうだけどな……」
ハジメは大丈夫だが、他の連中はカヤになにをするかわからない。
「……行く気……?」
圭が俺を見る。

俺は「あぁ」と、頷いた。
「呆れた……本当に入れ混んじゃったね、カヤちゃんに」
圭がそう言い、ふぅと、ため息をはきだす。

好きに言えばいい。
俺はあいつを助け出す。
絶対に。

ただ、1つ問題はあった。
どうやって姿を見られずアパートまで行き、カヤを助け出すかだ。
相手の人数もわからない状態で俺1人行っても、カヤを守れるかどうかわからない。

俺は、圭を見た。
「やだよ俺。顔をさらされたらアイドルできなくなっちゃうじゃん」
「お前はそう言うと思ったよ」
俺はそう言い、スマホを開いたのだった。
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