双子アイドルは俺様暴走族!
夢ですか?‐カヤside‐
なにか、とても素敵な夢を見ていた。
大人気アイドル【ツインズ】に囲まれ、2人があたしの事を好きだと言い、そしてキスをされる……。
そんな、現実にはあり得ない夢だった。

まぁ、夢は夢だから心地よさを楽しめばいいんだけどね。

だけど、なんだかすごくリアルなキズの感触だったなぁ……。
フワフワと夢見心地の中あたしは薄く目を開いた。
目の前に広がる見慣れた天井。

あ、ここあたしの部屋だ。
あぁ……いい夢だったなぁ……。
と、ニヤけてしまったときだった。

「カヤちゃん、目が覚めた?」
と、聞きなれた圭の声が聞こえてきた。
へ?

あたしは首をひねってベッドの脇を見る。
するとそこには心配そうにあたしを覗き込む圭と晴の姿があった。

< 257 / 340 >

この作品をシェア

pagetop