双子アイドルは俺様暴走族！

「え？　え？」
全く状況が理解できず、あたしは上半身を起こす。
「よかった、ゴメンねカヤちゃん。また鼻血をふくとは思ってなくて」
圭が申し訳なさそうにそう言う。

鼻血？
あたし、また鼻血ふいちゃったの？
鼻に触れてみると確かにティッシュが詰められている。
「っていうか、なんで２人があたしの部屋に……？」

キョトンとして瞬きを繰り返す。
「お前覚えてないのかよ」
晴が呆れたように言う。

「つい数時間前、俺が晴に宣戦布告したんだけど……カヤちゃん忘れちゃった？」
少し寂しそうにそう言う圭。

圭が晴に宣戦布告……？
しばらくの間考えて、そしてやっと思い出した。

そうだった。
チャイムがなって出てみたら圭がいて、何事かと思っていたら車から晴もでてきて。
それで２人があたしの事を好きだって告白をして……。

「こ、告白ぅ！？」
ズザザザッとベットの後方へと後ずさりをして叫ぶ。

「あ、思い出した？」
圭がホッとしたように微笑む。
あ、あたしが【ツインズ】の２人に告白された！？