双子アイドルは俺様暴走族!
☆☆☆
そして、課題と格闘すること30分。
静かな部屋の中集中していると、スマホがなりはじめた。
もしかしてハジメ!?
咄嗟にそう思い、スマホに飛びつくあたし。
しかしそこに表示されていたのは晴からの着信だった。
晴の文字に一瞬ドキンッと心臓がはねる。
もう、あの双子のせいであたしの心臓はドキドキしっぱなしだ。
あたしは自分を落着かせるために深呼吸をして、それから電話を取った。
「も、もももも、もしもし!?」
《お前噛みすぎ》
グッ……。
思わず舌が絡んでしまった。
「ま、まだ何か用事? あれだけの事をしておいてまだ電話で話しがあるなんて、一体何よ?」
照れ隠しにムスッとした口調になってしまうあたし。
しかし晴は特に気にする様子もなく、口を開いた。
「伝え忘れた。夏休みの最終日、花火大会のゲスト出演をするんだ」
「花火大会のゲスト……?」
「あぁ。そのイベントの時、お前も来い」
「あたしも? 仕事?」