双子アイドルは俺様暴走族!
☆☆☆
結局、無理やり浴衣に着替えさせられたあたしは迎えの車から出てきた丸本ジィジに目を丸くされてしまった。
「ごめんね、仕事だってわかってたんだけどお母さんに着替えさせられちゃって。ちゃんと着替え持ってきたから」
あたしは玄関先で丸本ジィジに事のてん末を説明して、着替えの入っている大きなバッグを見せた。
「その着替えは必要ありませんよ、カヤ様」
「へ? でも浴衣じゃ仕事できないし」
「ユズ様の言う通り、今日【ツインズ】のイベントの予定はありません。ですからきっと、晴様はカヤ様をデートに誘いたかったのでしょう」
そう言い、ニコニコと笑顔を浮かべる丸本ジィジ。
うそ……。
あたしは思わずその場にバッグを落としてしまった。
「晴が……あたしとデート……?」
「さようでございます。あ、でも今日は圭様もご一緒です」
丸本ジィジは慌てたようにそう付けくわえた。
「そんな……あたしデートなんて……」
【ツインズ】は有名アイドルだ。
そんな2人があたしとデートなんかしていいハズがない。
万が一バレてしまったら、【ツインズ】に汚名を被せてしまうことにもなりかねない。
「カヤ様、少しお時間よろしいですか?」
「え? い、いいけど……」
「では、カヤ様のお部屋を少しお借りします」
「へ?」
一旦車に戻り、黒いスーツケースを持って再び戻って来た丸本ジィジ。
「今からわたくしがカヤ様に魔法をかけて差し上げましょう。そして勇気と自信を持っていただきます」
「魔法……?」
あたしは混乱しながらも、丸本ジィジを家へとあげたのだった。
結局、無理やり浴衣に着替えさせられたあたしは迎えの車から出てきた丸本ジィジに目を丸くされてしまった。
「ごめんね、仕事だってわかってたんだけどお母さんに着替えさせられちゃって。ちゃんと着替え持ってきたから」
あたしは玄関先で丸本ジィジに事のてん末を説明して、着替えの入っている大きなバッグを見せた。
「その着替えは必要ありませんよ、カヤ様」
「へ? でも浴衣じゃ仕事できないし」
「ユズ様の言う通り、今日【ツインズ】のイベントの予定はありません。ですからきっと、晴様はカヤ様をデートに誘いたかったのでしょう」
そう言い、ニコニコと笑顔を浮かべる丸本ジィジ。
うそ……。
あたしは思わずその場にバッグを落としてしまった。
「晴が……あたしとデート……?」
「さようでございます。あ、でも今日は圭様もご一緒です」
丸本ジィジは慌てたようにそう付けくわえた。
「そんな……あたしデートなんて……」
【ツインズ】は有名アイドルだ。
そんな2人があたしとデートなんかしていいハズがない。
万が一バレてしまったら、【ツインズ】に汚名を被せてしまうことにもなりかねない。
「カヤ様、少しお時間よろしいですか?」
「え? い、いいけど……」
「では、カヤ様のお部屋を少しお借りします」
「へ?」
一旦車に戻り、黒いスーツケースを持って再び戻って来た丸本ジィジ。
「今からわたくしがカヤ様に魔法をかけて差し上げましょう。そして勇気と自信を持っていただきます」
「魔法……?」
あたしは混乱しながらも、丸本ジィジを家へとあげたのだった。