双子アイドルは俺様暴走族！

またまたデート

【ツインズ】との約束は、夕方花火大会のイベント会場の裏だった。
会場のすぐ近くまで送ってくれた運転手と、あたしに魔法をかけてくれた丸本ジィジにお礼を言い、あたしはドキドキしながら会場へと向かった。

会場はすでに沢山の人が集まってきていて、沢山の出店で賑わっていた。
「わぁ、おいしそう……」
階段を下りて河川敷へ出ると、りんご飴や綿あめの甘い香りが鼻をくすぐった。

約束場所のイベント会場の裏手へと向かっている時にも、たこ焼きのソースの香りやイカ焼き、焼きトウモロコシの香りがあたしを誘惑する。
ついついフラフラと足がそちらへと向いては、ハッと我に返って先を急ぐ。

【ツインズ】の２人はもう来ているだろうか？
そう思いながらステージ裏へと顔をのぞかせる。
するとそこには本物のゲストであるお笑い芸人数人の姿があった。

うわぁ、本物だ！！
何度かテレビで見たことのある芸人に気分が盛り上がってくる。