双子アイドルは俺様暴走族!

圭がそう言い、あたしに微笑みかけてきた。
2つの大きな花火が、今まさに夜空に打ち上げられて輝いている。

あたしは……?
3つ目の花火は、まだ上がらない。
地面でコロコロと転がり、まだ配置にもつけていないかもしれない。

あたしは夜空へと視線を戻した。
あたしも早く、輝きたい。
2つの花火の光が完全に消えてしまう前に……。

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