双子アイドルは俺様暴走族!

「だって、本当のことだし」
神に誓って、あたしは嘘をついていない。
すると晴と圭があたしたちのやり取りを見て、プッと噴き出した。

おかしそうにお腹をかかえ、大声で笑っている。
一方、あたしはどうして笑われているのか全く理解できず、ただ無表情で2人を見ていた。

2人が笑い出したことにとまどっていた美少女は、やがてパッとあたしに背をむけ、何も言わずに行ってしまった。
やれやれ、とりあえず嵐は遠ざかったみたいだ。
そう思い、ホッとしたのだった。
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