双子アイドルは俺様暴走族！
圭は倒れた状態のまま俺を睨みつけた。
そうだ、その顔だ。
白狗総長の顔はヘラヘラした作り笑いなんて似合わない。
俺は圭に近づき、続けて２発３発を顔面に打ち込んだ。

肌を打つ音が大げさに響き渡る。
すると圭もついに仮面が崩れ落ち、俺の胸倉をつかむと体を反転させて馬乗りになってきた。

圭の拳は真正面から飛んできて、俺は鼻血をふいた。
周囲のざわめきは更に大きくなっているはずなのに、俺の耳にはちっとも入ってこなかった。

圭は無言で、無表情で俺を殴り続ける。
冷血男の名前そのものだ。

俺は圭の服をわしづかみにし、引き寄せるとその額に頭突きをお見舞いしてやった。
激しい衝撃を頭に受けた圭はフラフラと後ずさりをして、その場に尻もちをついた。

俺はすぐさま間合いを詰め、圭の胸倉を掴んで強制的に立たせた。
「黒猫の頭を返してもらおうか」
「約束が違うじゃないか」
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