双子アイドルは俺様暴走族!
【ツインズ】のお陰で随分と強くなれたと思っていたのに、こんなときは涙が我慢できない。
「なに泣いてんだよ」
晴の指があたしの涙をぬぐう。
「だ……って……。人前で喧嘩までしちゃって……2人の人気が落ちちゃったかもしれないし……」
1人グズグズしていると、晴がベッドから起き出しあたしをベッドに座らせた。
「晴まだ寝てなきゃだめ……」
そう言うあたしの言葉を遮るように、キスが降ってくる。
見ると、そこには意地悪そうないつもの晴の顔があった。
「心配するな。喧嘩をしたのは【ツインズ】のサプライズショーだということになっている」