双子アイドルは俺様暴走族!
「へ……?」
あたしは目をパチクリさせて晴を見る。
「俺たちの人気は落ちない。それに、黒猫は見事奪い返せたわけだ」

「う……うん。それは……よかったけど……」
だけど、痛々しさは相変わらずであたしの胸がキュッと痛む。

「ただ、俺にここまでさせておいてカヤからなにも恩返しがないって、おかしくないか?」
「恩返し……?」

「あぁ」
っていったって、あたしに一体何ができるんだろうか?
朝早く来て机をピカピカに磨く?

そんな事を考えていると、晴があたしの上半身をベッドへと押し倒した。
「へ……?」
またも目をパチクリさせるあたし。
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