双子アイドルは俺様暴走族!
鼻にティッシュを詰めたため呼吸が苦しいのか、ブッサイクな顔をして寝ている。カヤが欲しいんだ。
「今回も、あれやる?」
チラッと圭が俺の顔を見る。

俺たちが気になる女を見つけた時に、必ずやる手がある。
大抵の女はそんな手を使わなくてもオチるけれど、ごくまれにカヤのような女がいる。
手が届きそうであっさりとは届かない。

そういう女の方が、俺たちは面白いと感じる。
女をオトす時のゲームのような感覚。

俺はニヤリと口角をあげて
「あぁ、やるか」
と、言ったのだった。
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