双子アイドルは俺様暴走族!
よかった。
ちゃんと鼻がついている。
だけど随分と鼻血を吹いてしまったらしく、起き上がるだけでメマイを起こしそうだ。
「今日の夕飯はレバーにしてもらおう」
完全に血が足りない。
まるで老婆のようにヨタヨタとベッドから下りて、制服に着替える。
階段を踏み外さないようにそろりそろりと下りていくと、学校の制服を身にまとったユズちゃんが玄関から出て行くところだった。
ユズちゃんと目が会ったあたしは一瞬恐怖で表情を引きつらせる。
「カヤ、寝坊よ? 早く出ないと遅刻するわよ?」
寝坊したワケではなくて今までずっと気絶していたのだし、気絶した理由はユズちゃんにあるのだけれど、ユズちゃんはそんな事にも構わず1人でさっさと家を出てしまった。
ちくしょう……。
同じ姉妹なのにどうしてあたしには超人的な力がないんだろう。
やっぱり【ツインズ】のように卵生双生児じゃないから!?
不公平よ!!
そう思っているとキッチンからお母さんが顔を出した。
「あらカヤ、朝ご飯は?」
「食べている時間がないから、いい」
ちゃんと鼻がついている。
だけど随分と鼻血を吹いてしまったらしく、起き上がるだけでメマイを起こしそうだ。
「今日の夕飯はレバーにしてもらおう」
完全に血が足りない。
まるで老婆のようにヨタヨタとベッドから下りて、制服に着替える。
階段を踏み外さないようにそろりそろりと下りていくと、学校の制服を身にまとったユズちゃんが玄関から出て行くところだった。
ユズちゃんと目が会ったあたしは一瞬恐怖で表情を引きつらせる。
「カヤ、寝坊よ? 早く出ないと遅刻するわよ?」
寝坊したワケではなくて今までずっと気絶していたのだし、気絶した理由はユズちゃんにあるのだけれど、ユズちゃんはそんな事にも構わず1人でさっさと家を出てしまった。
ちくしょう……。
同じ姉妹なのにどうしてあたしには超人的な力がないんだろう。
やっぱり【ツインズ】のように卵生双生児じゃないから!?
不公平よ!!
そう思っているとキッチンからお母さんが顔を出した。
「あらカヤ、朝ご飯は?」
「食べている時間がないから、いい」