双子アイドルは俺様暴走族!
「急なことだけどもう手続きも終わっているからって、昨日クラスラインで聞いたんだけど……」
ライン!?
なんなのそれ、一体どういうこと!?

「そんなライン、あたしのところには一切来てないけど!?」
「だって転校するのはカヤちゃんだもの。送別会をこっそり計画しようって連絡が行くわけないでしょ?」
アハハッと笑う友人。

うん。
まぁ、その通りだよね。
でもあたし転校しないし!
ってか、こっそり計画しているハズの送別会の話もしちゃってるし!

「でもね、あたし転校なんてしないよ? そんな話今初めて聞いたし」
「えぇ? おかしいなぁ……」

腕組みをして首をかしげる友人。
いやいや、おかしいのはこのクラスでしょう?
机がないと思いきや転校ですって?

これこそ新手のイジメなんじゃないの!?
やっぱりあたしってば悲劇のヒロイン?
ウルウルと涙が出そうになった時、ガラッと教室のドアが開いた。
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