双子アイドルは俺様暴走族!
イライラしながらそう返事をする。
今朝ご飯の話なんて関係ないじゃないの。
「そっか食べてないのかお前」

「なによ、残念そうな顔して」
「いや……残念だよすごく」
「はぁ?」

あたしは晴の言っていることの意味がわからなくて首をかしげる。
「三大珍味。カヤの両親はすごく喜んで受け取ってくれたんだけどな」
「へ……?」
なんでうちの朝ご飯が三大珍味だって知っているの?

「この材料と引き換えにカヤの転校を承諾してくださいって頼んだら、二つ返事でOKしてくれたぞ」
晴がそう言い、【契約書】と書かれた紙をあたしの前に突き出した。
「契約書……!!?」

あたしはその紙を晴から奪い取り、目を見開いて内容を確認していく。
【契約書
○○年○月○日
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