双子アイドルは俺様暴走族!
☆☆☆

1つの目の宿題を終わらせ、もうひとつの宿題へと取りかかった時、スマホが再び鳴った。
あたしはスマホに飛びつき、画面を確認せずにそもまま電話に出た。

「ハジメ!?」
声のトーンを上げてそう言うと、相手からは沈黙が返って来た。
あれ?
ハジメじゃなかった?
「えっと……どなた様ですか?」

ポリポリと頭を書きながらそう言うと、呆れた声が聞こえてきた。
《カヤ、電話に出る時は相手の確認くらいしろよ》
その俺様な声にあたしはカチンッとくる。
この声は晴だ……。

思わず「チッ」と舌打ちをする。

《カヤ、今舌打ちしただろ? そんなに俺からの電話が嫌だったか?》
「と、とんでもない! 舌打ちなんかしてないよ」
慌ててそう言い、苦笑いをする。
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