双子アイドルは俺様暴走族!
雑に拭いたのでは晴に文句を言われそうだから、それはそれは丁寧に丁寧に。
最後に濡れていない雑巾を持ってきて空拭きまでした。
「よし、これで文句は言われないだろう」
拭き終えた時には数人の生徒たちが登校してきていて、あたしが1人掃除をしているのを、不思議そうに見ていた。
ふぅ。
と、一仕事終えた農家のお嫁さんのように腕で額の汗をぬぐう。
すると、そのタイミングで【ツインズ】の2人が教室へと入って来た。
「カヤちゃん、今日は早いんだね」
圭がそう言いながら席まで歩いてきて、ピカピカに磨かれた机に「おぉー! これ、カヤちゃんが拭いてくれたの?」と、目を輝かせた。
あたしは鼻をたかくして「そうよ」と、頷く。
ここまでしたんだから『ありがとう』の、1言もほしいくらいだ。
「マジありがとうカヤちゃ……」
『マジありがとうカヤちゃん』と、言うハズの圭の言葉を、晴が「フンッ」と鼻をならして遮った。
「本気で机拭いたのかよ」
「はぁ? 晴が拭いておけって言ったんでしょ?」
最後に濡れていない雑巾を持ってきて空拭きまでした。
「よし、これで文句は言われないだろう」
拭き終えた時には数人の生徒たちが登校してきていて、あたしが1人掃除をしているのを、不思議そうに見ていた。
ふぅ。
と、一仕事終えた農家のお嫁さんのように腕で額の汗をぬぐう。
すると、そのタイミングで【ツインズ】の2人が教室へと入って来た。
「カヤちゃん、今日は早いんだね」
圭がそう言いながら席まで歩いてきて、ピカピカに磨かれた机に「おぉー! これ、カヤちゃんが拭いてくれたの?」と、目を輝かせた。
あたしは鼻をたかくして「そうよ」と、頷く。
ここまでしたんだから『ありがとう』の、1言もほしいくらいだ。
「マジありがとうカヤちゃ……」
『マジありがとうカヤちゃん』と、言うハズの圭の言葉を、晴が「フンッ」と鼻をならして遮った。
「本気で机拭いたのかよ」
「はぁ? 晴が拭いておけって言ったんでしょ?」