アリス人形
そこで道は終っていた。
「もしかして…」
「違う。俺らの情報は正しい。これは、」
帽子屋は帽子を深く被り直し、ぐるっと辺りを睨み付けた。
「バラ園がイカれたんだ。」
──ケタケタケタケタ…
その不気味な笑い声は、辺り一面に咲くバラ達のもの。
「アレ?帽子屋ダ」
「アリスモイルヨ」
「何シニ来タノ?」
「ボクラトアソボ!」
「おい、バラ共!芋虫はどこだ?」
次々に降ってくるバラ達の言葉をさえぎるように帽子屋が大声で問うと、バラ達は再びケタケタ笑い始めた。
「イモムシ?」
「ソンナノシーラナイ!」
「へぇ、そんなに灰になりたいのか。」
「王様のバラガ燃ヤセルカナ?」
「燃ヤシタラ死刑ダヨーン」
バラ達はあるはずのない牙をむき出しにしてブーイングし始める。
「帽子屋さん…一回出よう?」
そう言い、亜里珠が後ろを振り替えると、いつの間にか来た道がふさがっていた。
「出ル?何処へ?」
「アリスモ死刑ダヨーン」
「あぁ…もう、」
──…プツン。
バラ達の笑い声の中、アリスの何かが切れた。
「いい加減にしなさーいっ!!」
「もしかして…」
「違う。俺らの情報は正しい。これは、」
帽子屋は帽子を深く被り直し、ぐるっと辺りを睨み付けた。
「バラ園がイカれたんだ。」
──ケタケタケタケタ…
その不気味な笑い声は、辺り一面に咲くバラ達のもの。
「アレ?帽子屋ダ」
「アリスモイルヨ」
「何シニ来タノ?」
「ボクラトアソボ!」
「おい、バラ共!芋虫はどこだ?」
次々に降ってくるバラ達の言葉をさえぎるように帽子屋が大声で問うと、バラ達は再びケタケタ笑い始めた。
「イモムシ?」
「ソンナノシーラナイ!」
「へぇ、そんなに灰になりたいのか。」
「王様のバラガ燃ヤセルカナ?」
「燃ヤシタラ死刑ダヨーン」
バラ達はあるはずのない牙をむき出しにしてブーイングし始める。
「帽子屋さん…一回出よう?」
そう言い、亜里珠が後ろを振り替えると、いつの間にか来た道がふさがっていた。
「出ル?何処へ?」
「アリスモ死刑ダヨーン」
「あぁ…もう、」
──…プツン。
バラ達の笑い声の中、アリスの何かが切れた。
「いい加減にしなさーいっ!!」